現在、地球上では突然の乾季や豪雨、CO2排出量増加など、変化が大きく予測が難しい気象により、安定した食糧供給を実現することに課題を抱えています。
そんな中、食物を栽培できる場所を見直すことで、安定して管理・供給することを実現するかもしれない、画期的な栽培の研究が始まっています。
海中で水耕栽培を行う
イタリア北西部リグーリア海岸の浅瀬の水中では、海底にドーム状の温室を設置し、レタスやトマトなど野菜の栽培を行っています。
ドーム内で海水を蒸発させ、その内部の表面で真水に変えるシステムを導入することで、海中での水耕栽培が実現し、これまでに約100種類以上の栽培を成功したといいます。
100%オーガニックで栽培される
このような、廃棄物などを外に出すことなく内部で循環・再利用するクローズドシステムには多くのメリットがあります。
例えば、ドーム内には農薬や昆虫が存在しないため、ニモズ・ガーデンで生産されるものはオーガニック栽培が実現できます。
ドームで育てられたバジルには高濃度の精油や抗酸化物質、ポリフェノールが多く含まれており、より高純度で濃厚な風味があり、味も良いことが特徴です。
海洋生態系の改善に役立つ
研究では、環境に負荷を与えることなく、設置しているドームを固定する鎖に生えている藻類を植物の栄養素にするなど、海の力を最大限活用する方法も模索しています。
さらに、海洋生物が非常に少ない一帯にドームを設置することで人工岩礁の役割を果たすことを想定し、周りの海洋生態系の改善にも役立つことが期待されています。
研究では、環境に負荷を与えることなく、設置しているドームを固定する鎖に生えている藻類を植物の栄養素にするなど、海の力を最大限活用する方法も模索しています。
さらに、海洋生物が非常に少ない一帯にドームを設置することで人工岩礁の役割を果たすことを想定し、周りの海洋生態系の改善にも役立つことが期待されています。
引用画像:
https://oceanographicmagazine.com/features/italys-underwater-farmers/
https://www.gamberorosso.it/notizie/nemos-garden-lorto-subacqueo-e-realta/
参考サイト: